再生計画が策定され、各金融機関を始めとする債権者に提示されていた。
しかし、可決に必要な債権者の数は集めたものの、債権額ベースの議決権ではわずかに過半数を割れ、再度計画を見直す「続行」手続きに入っていた。
そして、その採決があった。
結果は否決。
前回よりも返済額を増やしたものの、もともと収益力は低く、増やせた返済額もわずかであった。
無理な計画を立てて、実行できなくては意味がない。
ギリギリのところで立てた再計画案だったが、メイン銀行を除いて大半の銀行の賛成が得られなかったのである。
民事再生計画が認可されない場合、自動的に破産手続きへと移行される。
したがって、ダメ元という事はあり得ない。
ダメなら即破産である。
残念ながらA社はこれから破産手続きに入る事になった。
再生計画は確かに微妙だった。
計画は、今後数年間でいくら収益を上げ、いくら返済をするという内容になる。
債権者は破産の場合と再生の場合とを比較し、どちらが得か経済合理性から判断する。
再生の方が返済額が多いと判断すれば、計画を認める事になる。
今回も当然、再生の方が返済額は多かった。
しかし、破産の場合との差があまりなかったのだ。
「これくらいなら破産してもらった方が早く債権の償却が出来る」という判断が、金融機関に働いたのであろう。
銀行も不良債権比率を公表している。
さっさと処理を終えたかったのであろう。
差がないなら認めてあげようかと判断するか、もう処理してしまえとなるか。
その差はどこにあるのかは、微妙だ。
どちらの判断も正しい。
ひょっとしたら、担当者の思い一つかもしれない。
「差がないんだったら、支援してあげよう」と担当者に思わせるのは、それまでの付き合い方だったりする。
ある銀行は、担当者は動いてくれたようだが、最終的に本部の審査セクションが首を縦に振らなかったのだという。
まあそういうケースもあるだろう。
真面目な社長だっただけに、ちょっと残念な結果であった・・・
あなたの1クリックが励みになります
人気blogランキングです




