本文の中に登場するのはすべて実在のケースです。
ただし、守秘義務の関係から人物・社名等は匿名としています。
また、金額・業種等本人の特定につながり易いものについては、
趣旨を逸脱しない範囲で変えてあります。
あらかじめご了承下さい。

2008年08月07日

不動産屋と債権回収担当者2

A氏の案件の最終出口。
不動産の任売にあたり仲介業者のB氏が訪ねてきた。
昨今の不動産市況から価格が当初の予想を下回る事は予想できた。
頭の中で想定問答のシュミレーションをこなした上でB氏を向かえた。

B氏から買付証明書の提示を受ける。
価格は思ったほど悪くはなかった。
しかし、経費がけっこうかかっていた。
特に大きいのは税金だ。
B氏の不動産は先代から相続したもので簿価が低い。
したがって売却益に多額の税金がかかるのだ。

B氏は経費の説明を一つ一つしたあと、おもむろに切り出した。
「こういうわけで、当初予定していた○○様(再生ファンド)への返済額が確保できなくなりそうです。
なんとかこの分免軽減していただけませんでしょうか?」と・・・
(そら来た)と表面はクールを装いながらも頭の中で想定問答集をめくる。

「それは難しいですね。
こちらもその金額で計画していましたので、この分削るとなると採算割れになってしまいます。」と私。
「そこをなんとか」と粘るB氏。
「自分はなんとしてもA氏の再生を助けたい。
そのために色々と尽力してきたが、税金だけはどうにもならない。」
なんとか再生ファンドに力を貸してもらいたいと力説する。

「わかりました」と私は答えた・・・



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posted by Master-hiro at 23:21 | Comment(0) | 交渉記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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