順調だったところがあっという間に波に飲まれるという例も珍しくはない。
自分では慎重に手を打ったつもりであるが、それをあざ笑うが如き事例も出てきている。
そんな一つの例に遭遇した。
A氏は個人でマンション投資を行っていた。
ローンを組んでマンションを購入し、賃貸に回していた。
月々の収入を確実なものとする為に「家賃保証」をつけていた。
賃貸マンションでは確実に借りてもらう事が必要不可欠である。
そうでなければ家賃が入ってこなくて、ローンの返済ができなくなるからだ。
そういうリスクはわかっていたから、敢えて「家賃保証」をつけたのだ。
それによって例え入居者がいなくても収入を確保できるからである。
家賃の何割か(10〜20%程度)は引かれるものの、その程度であれば「保険」と考えれば安いものである。
ローンが終われば家賃は全額プラス収入であり、そんな日をA氏は夢見ていた。
ところが家賃を保証していた会社が倒産した。
それによって今後は当然収入は入居者次第となる。
A氏はパニックに陥っている。
考えてみれば、上場会社といえども倒産するこのご時勢。
そんな想定も考えておかないといけない事である。
週末にかかってくるマンション販売業者の電話は、若い担当者が何も考えずにマニュアルトークを連発してくる。
安心・安全投資の謳い文句だが、その根拠である「家賃保証」もこんな具合だ。
ましてや「立地良好」「大理石のエントランス」など何の保証にもなり得ない。
どんなマンションだって「空室」は発生する。
30年間空室率ゼロなどという賃貸マンションは、販売業者だけが理想とする空想に過ぎない。
わずかな空室率だとしても、その一室が自分の所有分かもしれないのだ。
どんなものにも「絶対」はない。
投資も然り。
あるとすれば、
「投資は現実に手元にある資金で行うもの、借金してまでやるのは投資にあらず」
その原則を守ればある程度泣きを見ないで済むかもしれないという事である。
A氏は担当先ではないものの、今後うまく乗り切ってもらいたいものである・・・
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