本文の中に登場するのはすべて実在のケースです。
ただし、守秘義務の関係から人物・社名等は匿名としています。
また、金額・業種等本人の特定につながり易いものについては、
趣旨を逸脱しない範囲で変えてあります。
あらかじめご了承下さい。

2009年06月23日

責任感

債権回収という仕事の場合、交渉相手はほとんどが経営者である。
いろいろな経営者に接しているが、その中でも多くの経営者に見られる一つの傾向がある。
それは「自分の責任を認めたがらない」という事である。
もちろんすべてがすべてではないが、そういう人が多いと感じる。

そういう人だから経営が悪化するのか、経営が悪化したからそうなるのか。
私は自分が源泉と常に意識して考えるようにしている。
だから自ずから、そういうスタンスが目についてしまうのかもしれない。

新事業を始めてそれで失敗したのがA氏。
積極的に応援したのがB銀行。
B銀行はほとんど信用扱いで多額の融資をした。
失敗の原因は過当競争である。

しかし、A氏は設備投資をした施設の構造上の欠点をその理由の一つに上げる。
そしてそれは銀行も知っていたのだという。
知っていたとしても銀行はA氏がやると判断すればそれ従うだけである。
A氏が大丈夫だと判断したのなら大丈夫だと判断したに違いない。
(銀行は構造上の問題点とそれが事業に与える影響など判断する能力はない)

またそもそもその事業はB銀行の紹介だとも言う。
(どのような紹介かは知らないが、紹介されれば何でもホイホイやるのだろうか?自分なりにうまく行くという判断があったからやったのではないのだろうか)
始めに多額の手数料を取られたという。
(そういう貸出商品であったようだが、納得して払ったのではないのだろうか?)
他の銀行を排除してやらされたという。
(銀行に強制力はない、分散させようと思えば出来たはずだし、何行かに声をかけて条件を競わせることだってできたはずである)

言い分をとらえて一々反論したい衝動に駆られるが、(本人には言えなかったのでここで憂さ晴らししているのだ)すべて自分がその時は納得してやったはずである。
むしろ納得していなかったのであればやらなければ良かったのだ。
文句を言いたくなる気持ちはわからないでもないが、仮にも一国一城の主である。
あまりにも見苦しいと感じる。

銀行も貸出金の返済不能という事を受けて投資(融資)失敗の責任は負っている。
A氏も自分の判断と経営の失敗は自らが招いた事であるという自覚が必要ではないだろうか。
うまくいけば自分の手柄。
失敗すれば銀行の責任。
それでいいのだろうか?

我々との話し合いは真面目にやっていただいている。
それはそれでありがたい。
あとは責任転嫁の姿勢さえみせなければ立派だと思うのだ・・・



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posted by Master-hiro at 00:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 借金する人達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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