銀行は簡単に言えば利息を払ってお金を集め、それを運用して利鞘を稼ぐのが商売だ。
普通はそれを貸出に回して、預金利息よりも高い利息を取ってその差額を利益とする。
だから集めた分は当然貸出に回さないと「稼げない」わけである。
なのに国債を買っている・・・
資金繰りに追われる中小企業からすれば恨み節が聞えてきそうである。
しかし、なぜ貸出に回さずに国債という安易な(バカでも買えば利息が確実にもらえる)運用手段に傾斜するのか。
答えは簡単で、「危なくて貸せないから」である。
借り手の中小企業は業績も低迷し、下手に貸せば貸し倒れになる。
その損失を考えたら、雀の涙でも入ってくるだけまし、というわけである。
例えば5,000万円を貸したとする。
利鞘(貸出金利と調達コストの差)が2%だとすれば、年間収益は100万円である。
ところがこの5,000万円が貸し倒れとなった場合、年間収益(100万円)の50年分が吹っ飛ぶわけである。
それが積もり積もればいくら銀行といえどももつわけもなく、だからこそかつては10数行あった都市銀行が、今ではメガバンク3つになってしまったわけである。
貸し倒れとならなくても、業績不振で格付が下がりいわゆる不良債権に分類された場合、そのランクによって引当金を積まなければならない。
その割合が50%となると2,500万円は引当金として拘束されてしまうこととなる。
5,000万円貸して年間100万円稼いだとしても2,500万円拘束されると、結果的に7,500万円貸して100万円稼いだのと同じ事になる。
この時、利鞘は2%から1.3%に下がってしまう。
リスクのない国債と大して変わりはない。
運用のプロであるはずの銀行が、恥も外聞もなく国債を買い込んでいる。
そこにはこんな事情がある。
それを非難したところでどうにもならない。
銀行からお金を借りようと思ったら、やっぱり財務内容をよくしないといけない。
こういう時代は銀行も儲からないのである・・・
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利益を追求する営利目的会社である。
勘違いしている経営者や政治家が居るが、
そんなに言うなら自分が貸してやれ!
と、言いたくなる。
金貸しが、どれだけ神経をすり減らしながら、
ギリギリの融資の行っていることか。
銀行もボランティアじゃない、同感です。 JALのニュースも色々考えるものがあります。減資懸念云々と報道がありましたが、サービサーから見ると、当然でしょう。既存株主の時価総額が数千億で債権放棄やDESなどありえません。メガも地銀もサービサーも、いつになったら光が見えるのでしょうねぇ‥
例外はありますが、中小企業の多くは仕事が無く設備が動かないから厳しいのであって、設備投資資金を貸し出しても効果はあるのかな?と思います。
前のコメントの金利が上がったらどうなるのかはちょっと気になります。教科書通りなら"金利が上がる=国債の価格が下がる"ですが、低金利時代に貸し出した債権の価値も一緒に下がりそうな気もします。どうなんでしょう?
http://rst-corp.jp/index.html
リスクはかなりありそうですが。
今は確かに資金需要もあるのでしょうが、モラトリアム法案の話も出たりして融資する方の環境としては良くないでしょうね。
預金を集めて国債に投資するのに専念するというのもあながち笑えない冗談なのではないでしょうか。
でも金利が上がれば国債は下がります。
最終的には満額返ってきますが、それはそれで厳しいですね。
製造業勤務さんの仰る「低金利時代に貸した債権の価値」ですが、債権売買において、で考えると利息はあまり影響しませんね。
担保価格とかキャッシュフローで値段は決まってきますので・・・
柴田さんの興味ある投資は、利回りはともかくとして、少なくてもロマンはありますね・・・