先日担当先の方と話をしている時に、来年から施行されるクレジットカードや消費者ローンの総量規制が話題となった。
総量規制というと、バブル崩壊のきっかけになったと言われる90年代の不動産融資総量規制を思い出してしまう。
あの時は、「銀行が貸すから不動産の値がつりあがる→貸さなければ値は上がらない」という単純な発想から、政府が銀行融資に歯止めをかけたものであった。
その効果は抜群で、確かに不動産の価格上昇は止まったが、風を失ったグライダーよろしく、地価は真っ逆さまに急降下した。
今回は多重債務者の発生を防ぐという大義名分で、クレジットカードや消費者ローンの借り入れに上限を設けようというものである。
年収の1/3までという上限が定められ、すでに各社はそれに対して顧客に収入証明書の送付を求める等の対応を始めている。
なるほど、貸さなければ多重債務には陥らないというわけか。
もっともな事ではある。
でも今すでに借りている人はどうなるのであろう。
カードローンなど繰り返し借りられるタイプを利用している人も多い。
ましてや中小企業のオーナーなどは個人でちょこまかと必要な(生活資金も含めて)資金を借りている人も多い。
突然借りられなくなっても大丈夫なのであろうか。
物事には当然原因があって結果がある。
悪い結果を回避するためには、原因から絶たなければだめだと言うのも当然である。
では多重債務の原因は、消費者金融やクレジットカード会社が「貸した」事なのであろうか。
そうであれば、「貸さない」事によって防ぐ事ができる。
何も貸せばいいとは思わないが、急に蛇口を絞める事によってそれまで流れていた水が堰き止められ、破綻する人が出てくるような気がするのである。
最前線でお金に苦労している人の話を見聞きしていると、机に座っているだけではわからない事を感じられる事も多い。
理論も大事だと思うのであるが、こうした現場感覚を持ち合わせていない人達がルールを決めていくとなると恐ろしい気もする。
本当に多重債務を撲滅できるのか、結果は天のみぞ知る、である。
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それよりも破産の敷居を低くし、無担保債権は破産により全て無条件で消滅させるようにすればよい。簡単に破産できてしかも破産によるデメリットが全然ないなら、金融機関の方がいくらまで貸したらよいか必死で考えるだろう。政府より金融機関の方がいくらまで貸せるか判断するのがうまいのではないだろうか。
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コメントありがとうございます。
面白いアイディアですね。
本当にそうなると必死で貸す金額を考えるでしょうね。
久保田様
少し時間をいただいて検討させていただきます。