借金は大半(一般債権は75%カット)が棒引きとなり、担保に関わるものだけは返済義務は残るものの、10年分割弁済であり今のところ順調である。
返済がないので手元に資金が積み上がっている。
手形も期日まで持つゆとりがある。
というわけで経理部長も余裕である。
そんなA社のB経理部長。
いずれ資金需要が出てきた時のことを考え、(企業は売上が伸びるのにしたがって増加運転資金が必要になるものなのだ)メイン銀行に借り入れの打診をしたそうである。
(すぐに借りたいというわけでもなく、その時に備えたいと思ったらしい)
ところが良い顔されなかったらしい。
貸す方の理論としては当たり前なのであるが、どうやらB部長の中では理解不能らしい。
「優良企業の商手割引くらいならリスクもないし、いいではないか」と納得していない。
きちんと経常利益も出ていて、再来年あたりから納税の心配もしなくてはならないくらい儲かっているのだ、と力説する。
アメリカの銀行などはドライに考えて判断するが、日本の銀行は感情論でモノを言うからダメだと・・・
一般的に言えば民事再生の場合、(A社では75%の債権を放棄してもらい25%分を10年かけて返済するのである)日本の銀行はこの返済が終わるまでは新規融資などしないであろう。
いくら儲かっていても、である。(全部が全部とは言い切れないかもしれないが・・・)
75%も損させられておいて、25%部分でさえまだ返済途中で、しかも最後まで返済される保証などない中で、新規融資に応じられるわけがない。
それは感情論ではない。
法律の助けで、債務の返済は免れたとしても、決められた残りの25%の債務を完済するまでは、「普通の会社」とは言えない。
完済して初めて民事再生を終了して「普通の会社」になれるのである。
それに世の中には苦しくとも返済を続けている企業がたくさんある。
民事再生をやって借金を棒引きしてもらい、すぐに銀行から融資が受けられるのであればみんな民事再生するだろう。
その方が圧倒的に楽である。
さらに棒引きされるのは銀行の借入金だけではない。
一般の売掛金だってカットされるのだ。
もしも、自分の売掛金を25%しか払わなかった取引先が、民事再生後すぐに銀行から借り入れをして事業を広げていったら、果たしてどう思うだろうか。
資金繰りが楽になって今までありえなかった預金残高を目にして(返済していないのだから当然だ)、B部長は少々舞い上がってしまっている。
正直者がバカを見ることのないように、金融機関からは冷水をかけられた方がB部長にとってはいいだろうと思ってしまうのである・・・
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もうちょっと目に見える形でリスクを負ってもらうような制度にした方がいいのでしょうかね。
ところで、アメリカだったら本当に借りることが出来るのでしょうか?
そうですね、相手が誠実に対応していただけるならそういうのもありだと思います。
中小企業だとちょっと難しいかもしれません。
柴田さん
アメリカでは借りられるのかどうかわかりませんねぇ。
でも借りられそうな感じもしますが・・・
アイスマンさん
銀行は「倒産会社」として扱いますね。
要はよくわかってないんでしょうね・・・