時としては不本意ながら法的対応を取らざるをえない時もある。
A社もそんな一社である。
A社自体には返済能力はない。
不動産はすでに担保がべったりとついているし、収入も担保をつけている銀行の借り入れの返済で一杯一杯、とてもではないが我々への返済額を搾り出すゆとりはない。
しかしながら、代表者個人は別である。
A社とは別に事業をやっており、また不動産賃貸などの資産運用も幅広くやっている。
我々としては当然保証人として、保証債務の履行を求めていた。
社長はそれに対してはけんもほろろ。
まともに話し合いに応じる素振りもない。
そこであれこれと調べて余力のある資産に差押えをかけたところ、これが見事にヒット。
予想していた以上の価値を押さえる事ができた。
今は和解の話をしているが、こちらから要求した資産負債明細をみてちょっと驚いた。
予想に反して資産超過(資産>負債)であったのである。
資産も多いが、それ以上に借り入れも多い、だから当然金融機関との関係は悪くなり、我々のような無担保債権者に対しては怖くもないのでぞんざいに対応するのだ、と考えていた。
金融機関との返済交渉は楽しくはないだろうし、そういう人の気持ちもわかる。
だから態度についてはあまり気にしないようにしていた。
そんな予想は違っていたようである。
こちらとしては予想以上に差押えもできた事だし、無理に和解に応じる必要もない。
しかしながら社長も予想外の差押えをされて肝を冷やしたようだし、今はこちらの要請にもきちんと応えてくれている。
弁護士を通じて申し出のあった和解案は分割返済であった。
期間は長くなるものの、全額返済するというものであり、応じてもいいのではないかと考えている。
振り返ってみて交渉だけでこの結果を得られたかと考えてみると、たぶん無理である。
時にはやっぱり仕方ないのだろう。
なかなか理想通りにはいかないのが実情である・・・
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時と場合によってはうまく使って行く事が必要なのでしょうね・・・