一応は引継ぎの挨拶である。
後任の方もそれなりにしっかりしているようである。
話が必然的に本業の方に及ぶ。
実はこの新経理部長も、もともとA社では社長に近いポジションにいた人。
それなりに会社の実情もよくわかっている。
何が問題点か、我々は何を欲しているのか等々を、である。
敷地の一部に建つ建物を取り壊す計画を以前伺っていた。
その方が土地を効率的に使えるからだ。
そしてその建物を取り壊してもらった方が我々にとってもありがたい話であった。
(そこの部分が更地であった方が担保処分となった時に処分が容易になるからだ)
ところが今回それが見送られることになった。
それを聞こうと思って新経理部長に水を向けたところ、社長が遮ってしまう。
「そんな瑣末な事はいいんだ、大事なのは本体の計画だ」というわけである。
それはそうなのであるが、こちらとしては事情を伺って場合によっては計画を進めてもらいたいという腹積もりがある。
大事な話なのであるが、社長が一喝してThe end。
外部の人と会っている時に部下の話を遮ってしまうのはあまり印象がよくない。
部長だって考えというものはあるだろうし、面子だってある。
すべて会話を仕切って、自分の思いを語る。
それはそれでいいのだが、部長の話を聞きたい時は困ってしまう。
社内でもそんな感じなのだろう。
そんな社長だといずれ周りはイエスマンばかりになってしまう。
自分で判断するより社長の言う事に従っていた方が楽だからである。
やがて自分で考える社員がいなくなってしまう・・・
そうしてやがて「うちにはろくな社員がいない」と嘆くようになる・・・
部下が自社の事をどんな風に考え、取引先とどんな話をしているのか。
任せて興味をもって見守る余裕があってもいいのではないか。
そんな事を話を聞きながら感じていた。
新部長も大変だろうが、頑張ってほしいものである。
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隠し事というよりもすべて自分の思う通りでないと気がすまないという事のようですね。
部下はとってもたいへんだと思います・・・